ピータイムは2017年、ITCの経営基幹システム『Compass』を導入した。
それまでエクセルを使って手入力していたPS管理表もワンクリックで作成ができるようになり、さまざまな業務での効率化が一挙に進んだ。
PS管理表や提出書類がワンクリックで作成可能に
「ノー・コンパス、ノー・ビジネス。Compassを使わない業務なんて、もう考えられません」と言うのは、営業部長の古堅政充さんだ。
以前、稼働状況などを表すPS管理表は、Excelが得意な社員がマクロを使い作成していた。閉店後も2人体制で深夜1時、2時まで残り作業をするのが日課だった。
ある時、Excelが得意な社員が退職することになったが、同等のスキルをもつ人がいない。PS管理表のトラブル対応やバージョンアップができなくなるのではと懸念された。
より効率的な業務管理手法を模索する中、ピータイムの木村光一朗代表からの助言でCompassの機能提案を受けて、歯車が大きく動き始める。
ITCの担当者が足繁く沖縄に通い、ピータイム側が希望する仕様をヒアリング、カスタマイズし、Compassに実装した。
「ピータイムさんは、店舗ごとにホールコンが異なり、3社のシステムが混在していました。そのため、各データを手作業でコピペしてPS管理表を作らなければならず、
大変な手間がかかっていたようです。Compassでは、ワンクリックするだけで全店舗のデータを集計し、PS管理表が即時にできあがるようにシステムを構築しました」(ITCの担当者)
古堅さんは、「操作は簡単。説明を少し聞けば、誰でもすぐ使いこなせるので驚きました」と当時を振り返る。
総務課長の嘉数裕次さんが特に便利だと感じたのは、新台入替や変更承認などの申請書類の作成だ。
「所轄によって書類のフォーマットがそれぞれ違います。それまでは、エクセルで一つひとつコツコツ作っていたのですが、半日くらいかかることもありました。
それがCompassならば、台数が多くても、ものの30分くらいでできてしまう。ホントにこんなに楽でいいのかな、と思ったくらいです(笑)」
P業務効率化の効果著しい文書管理フロー機能の実力
稟議書は案件により、「木村代表の決裁」「古堅部長の決済」など様々なルートがある。紙の稟議書を回さなければいけない上に、多忙な社長は出張で不在の時が多く、
決裁まで時間がかることもあった。そこで、文書管理フロー機能(稟議書)を開発してCompassに実装した。電子版の稟議書をアップすると、決裁権者にメールで通知。
スマホのメールアプリのプッシュ通知をオンにしておけば、外出先でも見逃すことがない。
文書管理フロー機能は、要望を取り入れながらフィールドテストを重ね作り込んだ。完成度が高く、使い勝手の良い人気機能になっている。
「稟議がどこで否認されたかもわかります。質問機能は、回答をポップアップで表示、業務が本当に効率化します」(嘉数さん)
ピータイムでは、そのほかにも予算関係の帳簿、遊技台の在庫管理、POS連携の景品日報など、多くの業務でCompassを活用している。時間効率が導入前の2〜4倍に上がった業務も多い。
2021年、M&Aで『セブン浦添店』と『セブン石川店』を経営法人ごと取得したが、旧システムとの互換性を図る作業でもCompassが活躍している。
「スマート遊技機の登場などホール営業に影響する事案がありますが、今後もITCさんならば、私たちが必要とする機能を次々と開発してくれると思っています」(古堅さん)
ホールに寄り添いながら必要な機能を提供していく
Compassには、さまざまな機能が搭載されていて、各ホールでの運用や管理手法をヒアリングした内容を考慮したカスタマイズを行っている。
「不要と思われるような機能でも、他企業様では必要な機能だからCompassに実装しています。機能概要をお伝えすることで、『ウチでも使ってみようかな』となるケースも多くあります。
ホール企業様にこの苦難の時代を乗り越えていただくために、多くの意見や要望にお応えしながら良きパートナーとして寄り添って行きたいと思います。」(ITCの担当者)